ホーチミン廟から帰るときにバイクタクシーのオジさんにぼったくられた話。
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前回も触れた通り、旧市街からホーチミン廟までは結構距離がある。
ホーチミン廟に向かう前に2時間くらいウロウロしていた私はヘトヘトになってしまっていた。
疲れたなあと思いながらトボトボ歩いていた帰り道、バイクタクシーのオジさんに声をかけられた。
「ニホンジン?オオサカ?トーキョー!?」
詳しいことは忘れたけど、とにかくこんな感じで日本語で話しかけてくる。
あまりにも愛想がいいので無視できず、話を聞いてしまった。
ニコニコしながらとりあえず乗りなよ、みたいなことを言うオジさん。
まあ1度くらいこういうの乗ってみるか、と乗ってみたのが運の尽き。
ぼったくりタクシーだったのだ。
ヘルメットも渡されずバイクの後ろに乗っけられた。
他の人はヘルメットかぶってるけど…?
しかし疑問をぶつける間も無く出発。
しばらくは初のバイクタクシーの開放感に浸って動画や写真などを撮っていたが、ふと見るとバイクの速度メーターが回ってない。
ヒェッ…!
ヘルメットに引き続いて身の危険を感じる私。
でも今更そんなこと気づいたって手遅れである。
オジさんはしかも途中で道に迷ったりしていた。勘弁してくれ。
やっとこさホステルまでついて、覚悟していたお会計バトルが始まる。
ガイドブックで見た平均的な金額より一ケタ多い額を言われ、高すぎるから値引いてとお願いするも全然ダメ。だんだんオジさんの顔が怖くなってくる。
らちがあかないので、妥当な金額を渡してさっさと去ろうと思い財布を開いてベトナムドンをごちょごちょやっていると、私の手元を覗いたオジさん、「これでいいよ」みたいなことを言いながら財布から日本円の千円札を3枚ほど引き抜き逃走。
おい!こら!と思うも相手はバイクなので勝てるはずもなく………
結局請求されたのより余計に高くついてしまったし、お会計バトルとその想定外のラストにメンタルをやられ、ガックリと肩を落としてホステルに撤収する私だった。
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日本に帰ってきて父にこの話をしたら、
「あなたみたいなボンヤリした日本人がいるから日本人が狙われるんだ。これからあなたのせいでより日本人がターゲットにされる。」
と怒られた。返す言葉もない。面目ない。
日本語で話しかけてくる客引きには気をつけよう、そして旅行の時の財布は大きく開かない小さめのを別に用意しよう、と教訓を得た出来事であった。